ニュース株式会社勝栄建設 一級建築士事務所 大原建築研究室

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DESIGN + CONSTRACTION REPORT

category:>>TBT PROJ. 12.04.21

 今回は、パッシブソーラー工事の「要」となる屋根集熱部分の施工をご紹介します

 屋根材には集熱効率を高めるため、非遮熱タイプの艶消しブラックを使用します(重要!)

※最近は板金の性能も上がってきていまして、標準品でも遮熱塗装仕様となって
 いますので、うっかり遮熱タイプを使用してしまうと集熱効率が落ちてしまうなんてことにも
 なりかねませんので、要注意です

板金形状は、瓦棒葺きか、竪ハゼ葺きが集熱に適しているのですが、今回は竪ハゼ葺きを採用しました
「そよ風」は、軒先から取り込んだ外気が太陽熱で温められた板金の熱を奪って棟に進むにつれて、
温度を高めながら上昇していきます。 しかし、屋根の途中や棟廻りから外気を吸い込んでしまうと、
あたためられた空気も途中から進入する冷たい空気と混ざり合い、せっかく上がった温度を下げてしまい
思うように集熱温度が上がらないというような事態に陥ります
このような事態が起きぬよう十分に気密を確保した施工が重要となります

板金の軒先を除いた3方には、たっぷりとコーキングを充填し、
途中からの外気の流入を遮断します

そよ風 集熱工事

そよ風 集熱工事

コーキング充填作業が完了すると、屋根材を伏せ込みます

そよ風 集熱工事

この繰り返し作業で集熱面の板金が葺きあがります
集熱面に使用するコーキング材の本数はおよそ30本程度
N板金職人:「これって、屋根屋の仕事なの・・・?」と不思議顔

ともあれ、屋根が無事葺きあがりました

屋根板金

さて、ここで早速、気密が確保できているかどうかの確認です
確認方法は、棟にある取り込み口に試験用のファンを装着し、
はちとり用の煙幕を棟から強制的に送り込みます
煙が棟や、板金の途中から漏れることなく軒先から出てくれば
見事合格となります

では、煙幕に点火! モクモクと煙が集熱面に吸い込まれていきます

そよ風 煙試験

軒先から煙が噴き出しました

そよ風 煙試験

中間からの漏煙がないか隈なくチェックします・・・
この様子を見守るN板金職人たち・・・

「合格です!」

 この言葉とともに職人に笑みがこぼれます
この試験は、何回やってても、いつもドキドキだそうです

N板金の皆様、いつも丁寧な仕事、ありがとうございます

by okuda

category:>>KKR PROJ. 12.04.20

二週間ぶりの書き込みです。みなさんこんにちは、大原(室長)です。
先日ご紹介した大改造リフォームが順調に進んでおりまして
もうじき一期工事の薬局側が完成します。
完成ギリギリですが計画案をご紹介いたします。

まずは計画案からスケッチで紹介します。
今回の薬局工事は家具工事がメインでしたので
図面ではなくスケッチで打合せを進めていきました。
この方が、図面よりも分かりやすいと言って頂いております。


↑現在の売り場の部分をゆったりした落ち着いた雰囲気の待合に改造します。


↑調剤室の家具図で受付側からみたものです



↑どちらも薬がたくさん陳列される造りつけの棚です。
調剤室の家具は、ポリ合板やメラミン化粧合板が使用されますが
若干冷たい印象を与えますので
病んで薬をもらいに来た人に少しでも心休まる空間になるように
温かみのある天然木を使用して、現場で大工さんに造ってもらいました。
棚の巾・高さは、既製品のプラスチックの錠剤ケースがピッタリ
納まるように計算されています。

次に模型写真をご紹介します


↑道路側から見たところ


↑リフォームの全景。奥が住宅です。詳細は後日。


↑薬局の全景

近日中に工事は完成しますので、家具などが入りましたらまたご紹介させて頂きます。

category:>>TBT PROJ. 12.04.14

 先週は爆弾低気圧に突風と、とにかく現場泣かせの日々が続きました
ですが、工事は順調に進んでおります

外壁は耐力面材が張られ、サッシが取り付きました
屋根も板金工事がはじまっており、ようやく雨・風に悩まされる心配が
なくなりそうです

今回は、外壁廻りの見えない仕事を紹介します
外壁下地には、面材を施工しておりますが、そのジョイントには、
気密防水テープを施工しています

防水テープ エースクロス

これは、気密の確保はもちろん、万一、外壁通気層内の漏水の際にも
建物内部への水の進入を防ぐためにも一役かいます

すべてのジョイントをテープ処理します

気密工事

気密工事

この後、透湿防水シートを施工しますので、テープ施工状況は見えなくなってしまいます
今までのお客様も、このような工事が行われていることを知らない方も多いので
ないでしょうか?

面材と基礎との取合いは、基礎コンクリートと面材の隙間を5mm程度あけ
コーキングを充填して気密と止水の確保を両立しています

コーキング

コーキング

(基礎コンクリートと面材をくっつけてしまうと、面材の小口から、コンクリートの湿気を吸い上げて
しまい、面材の腐食につながるおそれがあります。これを防止するためでもあります)

この工事は、ほとんどのお客様が知らないのではないでしょうかね
ご存知の方は、かなり「通」ですね!

このように、手前味噌ではありますが、見えないところにも細心の注意を払って施工を
進めております

by okuda

category:>>TBT PROJ. 12.04.07

 前回に引き続き、今回もパッシブソーラー 「そよ風」の工事をご紹介します

 まずは、簡単にそよ風の説明を
先日棟に取り付けた集熱BOXで集められた温かい空気は、小屋裏に設置される
ハンドリングBOXと呼ばれるファンにより、ダクトを介して床下の基礎空間へ送られます
その空気は、1Fのフロアに開けられた換気口から室内へ吹き出します
と言っても、温風暖房機のような“熱風がボーボーと吹き出す”感覚ではありません
吹き出し口に手をかざすと、かすかに風が来るかな? 程度の感じです
温かい空気は、床下で基礎コンクリートや、フローリングに蓄熱され、素足でも床が
「冷たい!」という感じはありません。(※2Fのフロアは1Fに比べると冷たく感じます)
これも、床暖房のような「あったか~い」というようなイメージではありません
これにより、室内は「暖かい」というより、「寒くない」という表現が適当でしょうか

 さて、今回は上述したファンBOXの組立とダクトの製作を紹介します
こちらは、先日取り付けた棟の集熱BOXの取込み用のメインチャンバーを小屋裏から
見上げたところです

そよ風 メインチャンバー

写真の開口している部分にダクトを接続し、ファンを連結します
そよ風工事で大変となるのがこのダクトの製作と接続作業です
小屋裏に十分なスペースが確保できない場合や、ダクト立ち下げスペースが
1Fまでストレートに下ろせない時などは特に難しい作業となります
今回は、まさに困難をようする現場となります

ダクトには㈱マグのグラスウールダクトを使用しています

そよ風 マグ グラスウールダクト

最初に曲がりとなるパーツ 「エルボ」 の製作です
専用のダクトカッター(刃渡り1m程度ののこぎりのような感じです)でダクトを切断します

そよ風 ダクト

曲がりの部分で出来る限り空気抵抗を軽減するため、直角ではなく135°という
角度で製作するのがミソです

そよ風 ダクト

切断面には、空気の漏れが出ないようコーキングを充填し、しっかりと密着させ
専用のアルミテープで接着していきます

そよ風 ダクト

そよ風 ダクト

こうして完成したものが下の 「エルボ」 です

そよ風 ダクト

出来あがったエルボと直ダクトを組み合わせながらファンBOXとメインチャンバー、
ファンBOXから床下へとダクトを接続していきます

これがそよ風のファンBOX接続状況です(試運転のあと、バラしてとりはずすので仮組みです)

そよ風 ハンドリングBOX

次回は、屋根通気下地を終え、板金工事が終わったら集熱状況をチェックする煙試験を
行います

by okuda

category:>>KKR PROJ. 12.04.05

少々御無沙汰しております。
いつもHPをご覧いただきありがとうございます。
大原建築研究室の大原(室長)です。
大規模リフォームが始まりましたのでご紹介いたします。

昨年末に東京にお住まいの娘さん(Sさん)から山梨の実家のリフォームの御相談を頂きました。

Sさんご家族は、以前よりTV番組「大改造ビフォーアフター」のファンでよく番組を見ていたそうです。
いざ、自分の実家をリフォームする時になったのでネットで「匠」を検索して
山梨に住む私を探し出して頂いたとのことでした。
8年も前のお話なので、「TVとぜんぜん違うじゃん!」
と言われそうで若干恥ずかしかったですが、
とても嬉しかったです。ありがとうございました。
早速現地を拝見させて頂きましたところ・・・やはり(汗)。
案の定!一筋縄ではいかないもの・・・でした。

対象建物は、先祖代々続く薬局との併用住宅で、
なんとRC(鉄筋コンクリート)と木造の混構造でした。
それも、増改築を何回か行い、かなり複雑なものになっていました。
また古くからの商店街の一角にあるので3方を隣家に囲まれていて、
工事もままならないような状況・・・。

その上、増築した木造の二階にある寝室は、
一旦バルコニーから外に出ないと入れないという不思議な構造。うむむ。。。
これぞ、まさしく、数年前にどこかで拝見したものによく似た状況・・・でした。

そこで
今回のリフォームの課題は、

①店舗の用途を調剤薬局優先にシフトし、老朽化した店舗(薬局)のリファイン
②限られた1階のスペースに寝室を確保
③物であふれた居住スペースの整理と暖かく快適な住まい。
④建物の補強

です。

内容が盛りだくさんなのでまずは、薬局のビフォーからご紹介します。

商店街によくある雰囲気の店内です。
kkryp1

調剤室はお薬がたくさん並んでいますが、棚の上に更に積まれていて
まだ棚が足りない様子ですね。
kkry2

40年以上前?の設計段階では、
ディスプレーのために薬局の店舗スペースをかなり広く設定したご様子ですが、
郊外型の大型薬局があちこちに進出してきたため、スペースをもてあましているようです。

と、ビフォーはこんな感じです。

1期工事の薬局はGW前には完成してしまうので、
それまでには近々計画案をご紹介いたしますので
こうご期待ください。
その次に住宅のビフォー⇒住宅アフターとご紹介する予定です。

では。では。